無料で使えるデジタルメニューブック5選|個人飲食店向けに厳選

レビメニュー編集部

デジタルメニューブックの無料サービスは、完全無料型とフリーミアム型(無料プランあり)の2種類に大きく分かれ、レビメニュー・SORENA・GoodMenu・スマ食・Canvaが個人飲食店向けの主要選択肢です。

この記事のポイント

  • デジタルメニューブックは無料で始められる時代。0円から運用できるサービスが増えている
  • 「完全無料」と「フリーミアム(無料プランあり)」は別物なので要注意
  • 個人カフェなど小規模店は無料プランの範囲で十分まわるケースが多い
  • メニュー数100品超え・多言語対応・独自ドメインが必要になったら有料の検討タイミング
  • まずは無料で試して、お店に合うかどうか確かめるのが現実的

「うちみたいな個人店でも、デジタルメニューブックって無料で入れられるのかな?」——最近、こういう相談をよく受けます。

結論から言うと、無料で始められるデジタルメニューブックはちゃんとあります。ただ、「無料」の中身がサービスごとにけっこう違っていて、ぱっと見では分かりにくい部分も多いんです。完全に0円で使い続けられるものもあれば、ある一定のラインを超えると有料プランへの切り替えが必要なものもある。

この記事では、個人飲食店オーナー向けに、無料で使えるデジタルメニューブック5サービスを比較しつつ、「無料でどこまでできるか」「いつ有料に切り替えるべきか」を整理していきます。

デジタルメニューブックは無料で始められる時代

ほんの5〜6年前まで、デジタルメニューブックといえばタブレット端末を各テーブルに配置するファミレス型が主流でした。1台数万円のタブレットを20席分そろえると、初期費用だけで100万円近く。個人店にとってはまったく現実的じゃありませんでした。

ところがコロナ禍をきっかけに、お客さまのスマートフォンで読み取るQRコード型のデジタルメニューブックが一気に普及。お店側はQRコードを印刷した卓上カードを置くだけで済むので、端末コストはゼロ。さらに「フリーミアム」というビジネスモデルが広がって、基本機能なら無料で使えるサービスも増えてきました。

おかげで今は、月額0円・初期費用0円でデジタルメニューブックを導入できます。「お試しで入れてみる」というハードルがほぼなくなったのは、個人店オーナーにとってかなり大きいかも。

完全無料 vs フリーミアム(無料プランあり)の違い

「無料のデジタルメニューブック」と一口に言っても、ビジネスモデルは大きく2タイプに分かれます。違いを知っておくと、サービス選びでつまずきにくくなります。

タイプ1:完全無料型

すべての機能を無料で提供しているタイプ。広告表示で運営費を賄っていたり、後述するように個人プロジェクト的に運営されているサービスもあります。長く0円で使い続けられるのが最大のメリットですが、機能はシンプルめで、サービス自体が突然終了するリスクもゼロじゃありません。Canvaのデザインツールを使ってPDFメニューを作る方法も、広い意味でこのタイプに入ります。

タイプ2:フリーミアム型(無料プランあり)

基本機能は無料で使えて、上位機能や容量拡張は有料という料金体系のタイプ。レビメニュー、SORENA、スマ食、GoodMenuなどが該当します。無料プランでもメニュー作成・QR発行・基本表示はちゃんと使えるのが特長。ただし「メニュー数20品まで」「QRコード1つまで」「広告表示あり」みたいな制限がついていて、ビジネスとして成長したら有料プランへの移行が前提になります。

個人店オーナーが選ぶなら、基本的にはフリーミアム型がおすすめです。理由はシンプルで、企業がちゃんと収益化できている=サービスが継続する可能性が高いから。完全無料型は魅力的ですが、いきなりサービス終了して困った話もちらほら聞きます。

おすすめ無料サービス5選

個人店向けに無料プランがあるデジタルメニューブックサービスを5つピックアップしました。それぞれ強み・弱みがあるので、お店の規模やこだわりに合わせて選んでみてください。

1. レビメニュー(写真+多言語+口コミの全部入り)

写真メニュー・5言語自動翻訳・口コミ表示・OCR読み取りが揃ったフリーミアム型のサービス。無料プランでも基本機能は全部使えるのが特長で、紙メニューをスマホで撮るだけで自動で品目を読み取ってくれるOCR機能はかなり便利。

個人店オーナーから「もっと早く知りたかった」という声が多いのが、口コミ表示の機能。お客さまの「これ美味しかった」というコメントがメニュー上に表示されるので、はじめてのお客さまでも頼みやすくなります。デモ画面で実際の見え方を確認できるので、まずは触ってみるのがおすすめ。

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2. SORENA(多言語対応に強い)

訪日外国人向けに開発された経緯もあって、対応言語数が10言語以上と豊富。観光地や駅前の飲食店で重宝されています。無料プランでも多言語対応が使えるのがありがたい。

ただ、無料プランは登録メニュー数や写真サイズなどに細かい制限があるので、メニュー数が多い業態だとすぐ手狭になるかも。インバウンド対策が最優先なら有力候補です。

3. GoodMenu(とにかくシンプル)

「とりあえずQRコードでメニュー見られればOK」というニーズに応えるシンプル型のサービス。アカウントを作って、メニューを入力して、出力されたQRコードをテーブルに置くだけ。

機能はほぼメニュー表示のみで、多言語対応や写真表示は限定的。ただし「複雑なシステムは要らない」「IT苦手だから設定が楽なやつがいい」という方には逆にちょうどいいかも。立ち飲み屋や定食屋のように、シンプルなメニュー構成のお店向き。

4. スマ食(飲食店特化のフリーミアム)

飲食店向けに作られたQRメニューサービスで、写真付きメニュー・カテゴリ分けがしっかり使えます。無料プランは登録メニュー数に上限がありますが、小規模店なら十分。

多言語対応は有料プランからなので、日本人客中心のお店向け。操作画面がシンプルで、ITに慣れていないオーナーさんでも迷わず設定できる作りになっています。

5. Canva(デザイン重視+PDFメニュー)

厳密にはデジタルメニューブック専用ツールではなくデザインツールですが、メニューのテンプレートが豊富で、おしゃれなPDFメニューを無料で作れます。作ったPDFを別途QRコード化すれば「デジタルメニューブック」として機能します。

メリットはデザインの自由度が圧倒的に高いこと。デメリットは品切れ表示や多言語切替などの動的な機能がまったくないこと。「メニューのデザインにとことんこだわりたい」「内容は頻繁に変えない」というお店向きです。

サービス名 タイプ 多言語 写真 無料プラン制限 月額
レビメニュー フリーミアム 5言語 無制限 メニュー数制限 無料〜7,980円
SORENA フリーミアム 10言語以上 あり メニュー数・写真制限 無料〜
GoodMenu フリーミアム 限定的 あり(制限) 機能制限 無料〜
スマ食 フリーミアム 有料から あり メニュー数制限 無料〜
Canva 完全無料(PDF) 手動で多言語版作成 PDF内に QR生成は別途 無料

無料プランの一般的な制限

フリーミアム型のサービスでは、無料プランにいくつかの制限がついているのが普通です。よくある制限を知っておくと「思ってたのと違う」を避けられます。

1. メニュー登録数の上限

一番多いのがこの制限で、20〜50品くらいまでというサービスが多いです。カフェや小さなレストランなら無料の範囲で収まりますが、居酒屋やラーメン店のようにサイドメニューが多い業態だと、すぐ上限に達するかも。

2. QRコード発行数

「QR1つまで無料」「店舗ごとに別のQRが必要なら有料」というサービスも。多店舗展開しているなら要注意。1店舗ならまず問題ないですが、テーブルごとに別のQRを発行したい場合(注文機能を使う場合など)も、無料枠だと足りなくなることがあります。

3. 独自ドメインが使えない

無料プランだと「サービス名.com/お店の名前」みたいなURLになります。お客さまから見ると「これ別のサイトに飛ばされてる?」と一瞬不安に感じる場合も。お店のブランド感を大事にしたいなら、独自ドメイン対応は有料プランの主要な動機になります。

4. アクセス解析機能が制限される

「どのメニューがよく見られているか」「何時頃にアクセスが集中するか」というデータは、無料プランだと見られないことが多いです。お店の運営改善に活かしたいなら、有料プラン検討の理由になります。

5. 広告やロゴの表示

無料プランだとメニュー画面下にサービス提供元のロゴが入ることがあります。「Powered by 〇〇」みたいな表示ですね。気になる人は気になりますが、お客さま側はそんなに気にしていないことが多い印象。

無料プランの先:有料プランが必要になる境界

じゃあ「いつ有料プランに切り替えるべきか」という話。実際のオーナーさんの声をまとめると、こんなパターンが多いです。

パターン1:メニュー数が上限を超えた

無料プランで「30品まで」みたいな制限に達したら、それ以上は登録できません。新メニューを追加するために有料プランへ。これが一番多い切り替え理由かも。

パターン2:インバウンド客が増えてきた

「最近、外国人のお客さま増えたな…」と感じたら多言語対応の出番。無料プランで多言語が使えないサービスを使っている場合、有料プランへの切り替えタイミングです。

パターン3:データを見ながら運営改善したくなった

「どのメニューが人気か数字で見たい」「夜の時間帯のアクセスを分析したい」というニーズが出てきたら、アクセス解析機能の有料プランを検討。攻めの運営に切り替えるタイミングです。

パターン4:複数店舗で運用したくなった

1号店が軌道に乗って2号店をオープン、というケース。多店舗管理機能は有料プランで提供されることが多いので、ここも切り替えポイント。

逆に言えば、これらに該当しなければ無料プランで全然OK。「とりあえず動かしてみたい」段階なら、有料を考える必要すらありません。無料QRコードメニュー比較もあわせて参考にしてみてください。

無料サービスを選ぶときの3つのチェックポイント

1. サービスがちゃんと継続しそうか

完全無料系のサービスは、ある日突然サービス終了するケースもあります。会社規模・運営年数・有料プランの有無をチェック。フリーミアム型で有料プランも提供しているサービスのほうが継続性は高い傾向。

2. 自分の業態に必要な機能が無料プランに含まれているか

インバウンド客が多いなら多言語が無料で使えるか、写真にこだわりたいなら写真機能の制限はないか、など。表だけ見て決めずに、実際にアカウントを作って触ってみるのが一番確実です。

3. 有料プランへのアップグレード料金が妥当か

無料で始めても、いずれ有料に移行する可能性は十分あります。そのときの料金が月数千円〜1万円くらいなら無理なく続けられるラインかも。逆に「最低プランで月3万円」みたいなサービスだと、無料で気軽に始めても切り替えで困ります。

業態別おすすめ

個人カフェ(メニュー20〜30品)

無料プランで十分まわる規模。レビメニューSORENAがおすすめ。フードやスイーツの写真にこだわりたいなら、写真表示が無制限のレビメニューが特に相性◎。

居酒屋(メニュー100品以上)

残念ながら無料プランの登録数上限を超えがちな業態。最初から有料プラン前提で選ぶか、メニューをカテゴリで絞って登録するなど工夫が必要。居酒屋向けQRメニューの記事も参考になります。

ラーメン店・定食屋(メニュー20〜40品)

シンプルなメニュー構成ならGoodMenuでも十分。回転が速いお店だと、お客さまも迷いたくないので、シンプルな表示のほうがむしろ好まれます。

観光地・インバウンド対応店

多言語が必須なので、無料で多言語対応が使えるレビメニューSORENAが現実的。スマ食は多言語が有料からなので、この用途だと避けたほうがいいかも。

こだわりの個人レストラン(デザイン重視)

メニューブックそのものをアートとして見せたいならCanvaでPDF化+QRコード化が一つの選択肢。ただし運用更新の手間は増えるので、季節メニューを頻繁に変える店だと面倒さが上回ります。

導入ステップ(5ステップ)

無料のデジタルメニューブックを実際に導入するなら、ざっくり5ステップで運用開始できます。早ければ半日で完了します。

1

サービスを選んでアカウント作成

上記5サービスから、自分のお店に合いそうなものを選んで登録。メールアドレスがあれば数分で完了します。複数試して比較しても無料なのでノーリスク。

2

メニュー情報と写真を準備

料理名・価格・カテゴリ(前菜、メイン、ドリンクなど)を整理。料理写真はスマホで撮ったものでOKです。自然光の入る窓際で撮ると美味しそうに見えます。

3

管理画面でメニュー登録

メニューを1品ずつ入力していきます。30品なら1〜2時間くらいの作業。OCR機能のあるサービスなら、紙メニューをスマホで撮るだけで自動入力できるので、もっと早く終わります。

4

QRコードを印刷してテーブルに設置

自動生成されたQRコードを印刷して、卓上ポップやアクリルスタンドに入れて設置。「メニューはこちらのQRからご覧ください」と一言添えておくと迷いがありません。

5

スタッフへの周知と運用開始

スタッフに「お客さまがQRコードの使い方を聞かれたら教えてあげて」と伝えておきましょう。最初の1週間は紙メニューも併用すると安心。詳しい手順はQRメニュー作成ガイドも参考に。

よくある質問

デジタルメニューブックは本当に無料で使えるんですか?

はい、無料プランが用意されているサービスはたくさんあります。ただ「完全無料」と「無料プランあり(フリーミアム)」は違うので注意。多くは無料プランでメニュー数やQR発行数に上限があって、超えると有料プランへの切り替えが必要になります。小規模店なら無料の範囲で十分まわるケースも多いです。

無料プランだけでお店を運営できますか?

メニュー数が30品以下くらいの個人カフェや小さなレストランなら、無料プランだけで普通に運営できます。逆に居酒屋のように100品以上ある業態や、複数店舗を持っているお店、独自ドメインで運用したいお店は、どこかで有料プランへの切り替えが必要になることが多いです。

Canvaって無料のデジタルメニューブックに入れていいんですか?

厳密にはCanvaはデジタルメニューブック専用サービスじゃなくて、デザインツールです。ただ、メニューのPDFをCanvaで作って、それを別途QRコード化すれば「デジタルメニューブック」として機能します。デザインの自由度は高いですが、品切れ表示や多言語切替などの動的な機能はありません。

無料プランから有料プランに切り替えるタイミングは?

メニュー数が上限に達したとき、多言語対応が必要になったとき、アクセス解析で人気メニューを把握したくなったとき、独自ドメインで運用したくなったとき。このあたりがよくある切り替えのきっかけです。最初から有料に入る必要はなくて、必要になってから検討すれば十分です。

無料プランだとお店のメニューに広告が表示されますか?

サービスによって違います。完全無料系のサービスは、メニュー画面に提供元の広告やロゴが入ることがあります。フリーミアム系は無料プランでも広告非表示のところが多いですが、これも事前に確認しておいた方が安心。お客さまの目に入るものなので、気になる場合は有料プラン検討の理由になります。

まとめ

デジタルメニューブックは、もはや「無料で始められて当たり前」の時代に入っています。タブレット型で100万円かかっていた頃を思うと、本当に変わりました。

ただ、「無料」の中身はサービスによって差があるので、完全無料型とフリーミアム型の違いを理解した上で選ぶのが大事。個人店なら、有料プランへの将来的な移行も視野に入れて、フリーミアム型を選んでおくのが無難です。

最初から「これだ」と決め打ちせずに、気になる2〜3サービスにアカウントを作って実際に触ってみるのが結局一番早いです。無料で試せるのが最大のメリットなので、使ってみないともったいない。お店に合うサービスがきっと見つかると思います。

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