ガストのデジタルメニューブック|タッチパネル注文の仕組みと活用法

レビメニュー編集部

ガストのデジタルメニューブックは、各テーブルに設置された業務用タブレットでメニュー閲覧から注文、会計連動までを完結する仕組みです。料理写真の大きな表示、カスタマイズ機能、クーポン連動が特徴で、個人店が同じ仕組みを入れるのは現実的ではないため、QR型のデジタルメニューが推奨されます。

この記事のポイント

  • ガストのタブレットは業務用端末で、注文〜会計まで連動
  • 料理写真の大きな表示・カスタマイズ・クーポン適用が特徴
  • 個人店が同じ仕組みを入れると端末コストだけで数十万円〜
  • 個人店向けには、お客さまのスマホで見るQR型が圧倒的にコスパが良い

ガストに行くと、テーブルにタブレットが置かれていて、それで注文するのが当たり前になりました。料理を選んでカートに入れて、確定ボタンを押せば店員さんを呼ばなくても注文完了。気がついたらネコ型のロボットが料理を運んでくる、あの体験です。

この記事では、ガストのデジタルメニューブックがどういう仕組みで動いているのか、どんな機能があるのかを第三者視点で整理します。同時に、個人ファミレスや洋食店が「うちも同じものを入れたい」と思った時の現実的な選択肢も解説。

結論から言うと、個人店がガストと同じ業務用タブレットをそのまま導入するのはコストが合わないケースがほとんどです。代わりに、お客さまのスマートフォンで見られるQR型のデジタルメニューを使えば、初期投資ゼロで似たような体験を実現できます。

ガストのタブレットメニュー導入の背景

ガストがタブレット注文を全面導入した背景には、いくつかの事情があると言われています。

まずフロアスタッフの不足。郊外型ファミレスでは特にアルバイト確保が難しく、注文取りの労力を減らす必要がありました。タブレット導入で、店員さんがホールを回って注文を聞く動作がほぼ不要になります。

次に注文ミスの削減。お客さまが直接タブレットで選ぶので、店員さんがハンディに打ち直す途中での聞き間違いがなくなります。これは単にミスを減らすだけじゃなくて、店員さんの心理的負担も下げる効果があるようです。

そしてもう一つがクーポンとアプリ連携の最大化。ガスト公式アプリのクーポンをタブレットで適用できる仕組みにすることで、アプリのDL数とリピート率を伸ばす狙いがあったとされています。

デジタルメニューブックの操作画面の特徴

ガストのタブレット画面は、初見でも迷わない作りになっています。具体的に見ていきましょう。

大きな料理写真とカテゴリタブ

画面上部に「ハンバーグ」「パスタ」「サラダ」「ドリンク」などのカテゴリタブが並び、タップで切り替わります。商品一覧は写真をかなり大きく表示し、横スクロール or 縦スクロールで眺められる作り。紙メニューだとサイズの制約がありますが、デジタルなら写真重視のレイアウトが可能です。

商品詳細画面のカスタマイズオプション

商品をタップすると、写真・説明・価格に加えて、サイドメニューの選択肢、ソースの種類、ライス/パン選択、ドリンクセットなどのカスタマイズが選べます。これがチェックボックス形式で並んでいて、合計金額もリアルタイムで更新される作り。

カートシステムと再確認

複数の商品をまとめてカートに入れて、最後にレビューしてから注文確定。「これとこれで合っていますか?」と再確認する画面が出るので、思い違いを防げます。確定後はキッチンに直接オーダーが送信される流れ。

呼び出しボタンと会計プレビュー

店員さんを呼びたい時は専用ボタンを押す方式。会計時は現時点の合計金額をタブレット上で確認してからレジに向かう流れになっていて、テーブル番号と注文履歴が紐づいているので決済もスムーズです。

注文〜配膳〜会計までの流れ

ガストでお客さまが体験する一連の流れを整理します。

1

入店〜着席〜タブレット起動

席に案内されると、テーブルにタブレットがすでに設置済み。画面をタップするだけでメニュー閲覧モードに入ります。店員さんを呼ぶ必要なしでメニューを見始められるのが、待ち時間ゼロにつながっています。

2

メニュー選択〜カート〜注文確定

カテゴリから商品を選び、カスタマイズしてカートに入れ、最後にまとめて注文確定。確定情報がキッチンに直接届くので、店員さんが伝達する手間がありません。

3

配膳ロボットによる料理提供

料理が完成すると、店員さんがネコ型配膳ロボットのトレイに料理を載せ、テーブル番号を指定。ロボットが自動でテーブルまで運びます。お客さまが料理を取り、ロボットの「ありがとう」ボタンを押すと配膳完了という流れです。

4

会計

会計時は、タブレット上で合計金額を確認してレジへ。テーブル番号で注文内容が紐づいているので、レジ側でスキャンするだけで支払い処理ができます。会計待ちのストレスも軽減される設計。

メニュー写真・カスタマイズ・クーポン機能

料理写真の見せ方

ガストのタブレットでは、料理写真がかなり大きく表示されます。「画像で食欲を刺激する」のはデジタルメニューの王道テクニック。紙だとレイアウトの制約で小さく載せざるを得ないことが多いですが、デジタルなら画面の主役にできます。

カスタマイズ機能

メイン料理のサイドメニュー選択、ライス・パンの選択、ドリンクセット、サラダのドレッシング選択など。「全部の組み合わせがその場で価格に反映される」のが分かりやすくて、追加注文のハードルが下がります。

クーポン・アプリ連動

ガスト公式アプリと連動していて、アプリで取得したクーポンをタブレット側で適用できる仕組みがあります。「アプリ会員のリピート率向上 × タブレットの利便性」が組み合わさることで、デジタルチャネル全体の価値が高まる構造です。

多言語対応

インバウンド対応として、英語・中国語・韓国語の切替が画面上で完結します。ファミリー層メインの郊外店でも、観光地立地の店舗でも、同じ仕組みで多言語対応できるのがチェーンならではの強み。

タッチパネル vs QRメニュー:個人店ならどっち

ガストのようなタッチパネル型と、個人店向けのQRメニュー型。それぞれの違いを正直なところで比較します。

項目 タッチパネル(ガスト型) QRメニュー(個人店向け)
初期費用 数十万円〜数百万円 0円
月額 数万円〜 無料〜数千円
画面サイズ 大きい(家族で見やすい) スマホサイズ(個別に見やすい)
メンテナンス 端末管理・清掃・故障対応 QRコード印刷のみ
注文機能 あり(POS連動) サービスによる(口頭注文型も人気)
向いている規模 大手チェーン・中規模以上 個人店〜小規模店

個人店レベルだと、コストと運用負荷を考えるとQRメニューに軍配が上がります。タブレット型のメリット(画面の大きさ等)はありますが、初期投資の重さに対して回収できるかというと厳しいケースがほとんど。QRメニュー vs デジタルメニューの詳細比較もあわせてどうぞ。

個人ファミレス・洋食店向けQRメニュー

個人で経営する洋食店やファミレス系業態がQRメニューを導入する場合、押さえておきたいポイントをまとめます。

1. 料理写真は明るく、ボリューム感を伝える

ガストの画像表現を意識して、料理写真は明るく・大きく。ハンバーグやパスタなど王道メニューほど、写真の出来が注文率を左右します。スマホで撮るなら自然光の下が無難。

2. カテゴリ分けを整理する

洋食店は意外とメニュー数が多くなりがち。「ハンバーグ」「パスタ」「サラダ」「セットメニュー」「ドリンク」のように分かりやすく分けると、お客さまが迷いません。

3. ファミリー向けにキッズメニューを目立たせる

子連れのお客さまが多い場合は、キッズメニュー専用カテゴリを作っておくと親切。アレルゲン情報も併記するとさらに安心感が出ます。

4. 注文は口頭でOKという運用も人気

QRメニューの中には、メニュー閲覧だけに特化したサービスもあります。「QRでメニューを見せる → 注文は店員が口頭で受ける」という運用は、接客スタイルを大切にする個人店と相性がいいです。詳しくはQRメニューとQRオーダーの違いを参考にしてみてください。

主要サービス比較

ガスト型のタブレットと、個人店向けのQRメニューサービスを並べました。投資規模の差をご確認ください。

サービス タイプ 想定店舗 多言語 初期費用 月額
レビメニュー QR型 個人店〜 5言語 0円 無料〜7,980円
Square モバイルPOS QR型 小規模〜 なし 0円 無料(決済手数料)
SORENA QR型 個人店〜 10言語 0円 無料〜
大手チェーン向け業務用タブレット タブレット型 チェーン向け あり 数十万円〜 数万円〜

個人ファミレスや洋食店なら、QR型を選ぶことで初期投資をほぼゼロに抑えながら、ガストに近い体験をお客さまに提供できます。

導入事例

個人経営の洋食店・ファミレス系業態でQRメニューを導入した事例を2軒紹介します。

事例1

洋食店G様(住宅街・夫婦経営・25席)

課題:近くのガストに比べて「うちは紙メニューで古い」と感じていたそうです。とはいえタブレット導入は予算的に厳しく、紙メニューを刷り直すコストも積み重なっていた状態。

効果:QR型を導入したところ、お客さまの反応は意外と良好。料理写真が大きく見られるのがファミレス感覚に近くて、子連れのお客さまにも好評だったとのこと。印刷コストもゼロになり、季節メニューも気軽に差し替えられるように。

「ガストと比べてしまうと劣等感がありましたが、QRメニューに変えてから『見やすくなったね』って言われるようになりました」

— 洋食店G様

事例2

ハンバーグ専門店H様(駅前・スタッフ4名・32席)

課題:ハンバーグのソースやサイドメニューの組み合わせが多くて、お客さまから何度も確認の質問を受けるのが店員さんの負担になっていたそうです。

効果:QRメニューでソースやサイドの選択肢を分かりやすく整理。お客さまが事前に見て検討してから注文できるので、店員さんへの質問が大幅に減ったとのこと。注文取りはこれまで通り口頭でという運用にしたら、接客の質も保てたそうです。

「ガストのタブレットみたいにフル機能じゃなくて、メニュー閲覧だけのQRで十分でした。注文は口頭で受けるスタイルを残せたのが大きいです」

— ハンバーグ専門店H様 店長

よくある質問

ガストのタブレットは、お客さんが触っても大丈夫なんでしょうか?

ガストのタブレットは業務用端末で、来店時にお客さま自身で操作する前提で設計されています。アルコール拭きで清掃される運用も標準的らしいので、衛生面でも一定の配慮はされているようです。ただ気になる方は、自分のスマホで見られる側のサービスを使うか、店員さんに声をかけるという選択肢もあります。

タブレットでクーポンが使えるって聞いたんですけど、本当ですか?

ガスト公式アプリのクーポンをタブレット側で適用できる仕組みがあるようです。アプリで取得したクーポンをタブレット側で読み取ることで、注文に自動反映されるという流れ。これは「アプリ × タブレット」の連携ならではのメリットで、紙クーポンを店員に渡す手間が消えます。

個人店がガストと同じタブレットを入れるとしたら、いくらかかりますか?

業務用タブレット端末は1台あたり数万円〜十数万円、卓数分そろえる必要があるので、20席のお店なら端末代だけで100万円コースになります。さらにPOS連携や保守料も加わるので、トータルで数百万円規模の投資になることも。個人店なら、お客さまのスマホで見られるQR型のほうが圧倒的にコスト効率がいいです。

タブレットとQRメニュー、どっちがお客さま体験として優れていますか?

一概には言えなくて、業態や客層によります。タブレットは「画面が大きい」「家族で囲んで見られる」のがメリット。QRはお客さまの慣れたスマホで見られて「文字サイズや言語を自分で調整できる」のがメリット。個人店レベルでは、コストや運用負荷を考えるとQRに軍配が上がるケースが多いです。

デジタルメニューブックを入れると注文ミスは本当に減りますか?

減ります。お客さまが選んだ内容がそのままキッチンに飛ぶので、口頭注文→ハンディ入力という途中の伝達ミスがなくなります。事例によると、注文ミスやキャンセル率が大幅に下がったという報告がいくつもあるようです。とはいえ、お客さまが入力ミスする可能性は残るので、ゼロにはなりません。

まとめ

ガストのデジタルメニューブックは、タブレットを軸に注文・配膳・会計までを連動させた、業界でも先進的な仕組みです。料理写真の見せ方、カスタマイズ機能、クーポン連動など、お客さま体験を向上させる工夫が随所にあります。

ただし、個人店が同じ業務用タブレットを入れるのはコスト面で現実的じゃないです。同じくらいの体験を求めるなら、お客さまのスマホで見られるQR型のデジタルメニューが圧倒的にコスパが良い選択肢。

ガストが普及させた「写真で見て選ぶ」「自分のペースで決められる」という価値は、QR型でも十分に実現可能。まずは無料プランから試して、自分のお店に合うかどうか確かめてみるのがおすすめです。

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